`06/10作、32枚目。取っ掛かりはアン・ルイスさんの「天使よ故郷を見よ」だったのですが、あの曲の艶っぽい歌詞とはかけ離れた絵に。今回は早くて2週間で出来上がりです。ちなみに同じ様な絵を以前描いてますが(歌の絵、#13の"Lwt Down")あちらは『天使が天使じゃなくなる』のに対し、この絵は『天使が悪魔になる』のでセーフです、多分…。




墮天使が生まれる理由は”監視対象に直接干渉してしまう”事…こんな前提で描き進めました。絶対的存在の下僕=森羅万象の監視役がその立場を越えた介入をした場合のペナルティが「聖なる加護の剥奪」なのだろう、とここまでを前提として後は妄想装置の出番です。


例えばそれが…その場しのぎの延命でしかなくても、弱者の心情を汲み取ったとしても、遠い先を見据えての選択だとしても…「Sympathy」を根としたその次の瞬間に、定められたシステムを(結果として)度外視してしまうヒト達。すなわち”情にもろい”と言われる人々。情は優しさや義務よりも強く心を魅了してしまう。生きた分だけ様々を見知ってきた天使のその一部が情に流されてもおかしくないのかも知れません。メカや下等動物では勤まらない職務遂行のために生み出された存在、その事に彼(女)等は多かれ少なかれ翻弄されてしまう。そしてまた一人、堕ちていくのです。




彼女は一体何をしてしまったのでしょうか。
優れた監視役になるための育成期間中の彼女。戴冠式ならぬ戴輪式もまだ遠い勉強の毎日に彼女は何を胸に抱いていたのでしょう。ま、30分で描いたものですけどね…。
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