'07/6月作。53枚目。


13~4歳を迎える頃、翼開長(左右の翼を広げた時の端から端までの長さ)が身長の2倍に達する。それを機に子供たちは大人(大半は肉親)から飛行の手ほどきを受ける。不慣れな初心単独飛行は危険であるばかりでなく優美さに欠けた飛びグセがついてしまう恐れがあるからだ……。(以下略)

NAOの脳内ウィキはひとまずここまで。


少女が臆している訳は2つ、ひとつはここが未経験の断崖絶壁である事、今ひとつはスカートが暴れるたびにお小遣いが減らされてしまう事。

「風を予測把握しつつ羽を操りなさい、後は踊る様に手を添えて。離陸着陸は特に気を遣って」

少女達の誰もがぶつかる関門です。



トム・ペティの「Learning To Fly」、フーファイターズの「Learn To Fly」から着想したので本来は歌絵にカテゴライズすべきでしたが、双方とも"Fly"が飽くまで成長の比喩である事、そしてどちらの曲にすべきか決めかねた事をふまえて敢えて単なるオリジナルのスタンスにしました。

二人の表情が上手く描ききれていない、服装の陰影が野暮ったい、翼がキタナい等々反省点は多いのですが、一年程前から暖めていたネタがようやく形になったのでひとまずは満足。
瑣末ごとですが、少女にある翼根元の羽毛は成人するまでに抜けてしまいます。3枚のうち一番下のスカートは保険というか無駄なあがきというか。
お母さん、ジャケットをドルマンスリーブにしたんだけど体の線がヘンテコに。二人のレシーバーは骨伝導なので色々とバッチリです(?)。
そりゃもう最初のうちは台風時の傘のごとく、です。
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